注意すべき音質について

注意すべき音質について

注意すべき音質について トランシーバーは当然ながら声、つまり音を伝えることが目的なのですから、その音の質は気になることでしょう。ですが、初心者が陥りやすい誤りがありますので十分に注意しておいて下さい。トランシーバーは、音楽を聴くためのアンプやヘッドホンではないということです。音楽であれば、例えば元のオーケストラの音をいかに忠実に低音部から高音部まで再現できるかが最も重要でしょう。
ところがトランシーバーの場合は同じ音を伝える装置ではあっても、使うシーンや意図するところが全く異なります。ですから求められる音質も全く違うのです。周囲が騒々しいところで使うことも多いでしょう。様々な楽器類の、低音から高音までを忠実に再現するようなことは本質ではなく、人間のしゃべる声が聞き取りやすいことが重要です。このことを考えれば、いわゆる美しい声を再現することが重要なのではなく、ちょっと聞いたところでは声が変に思えても、現場では極めて使いやすい機器だということは十分にあり得ます。

トランシーバーで上手に会話をしたいときのポイント

トランシーバーで上手に会話をしたいときのポイント トランシーバーをつかって相手と上手に会話をするには、自分が何者で誰を相手に話すかをはっきりさせること、話は交互にすること、通信を始める前に使用するチャンネルで他に会話をしている人がいないかどうかを確認することの3点が重要です。
携帯電話やスマートフォンは画面に名前が表示されるため通話の相手が誰かを知ることは容易ですが、トランシーバーにはそのような機能がないので、最初に名乗らないと誰と話ししているのかがお互いにわからなくなります。加えて、携帯電話は相手の話を聞きながら自分も話すことができますが、トランシーバーはそのような構造になっていないため、相手が話をしているときに聞き役に徹しないと話している内容を理解するのは難しいです。
また、トランシーバーには複数のチャンネルを切り替えながら利用できるようになっている製品が非常に多いですが、1つのチャンネルは原則として誰でも利用することができます。そのため、他の誰かが同じチャンネルを使用する可能性がある状況下で通信をしたいときは、事前に自分たちがチャンネルを利用することを他の人たちに告げておく必要があります。